つい先日、ブライダルのヘアメイクさんとお話する機会があり、その中でメイクさんが言われた一言が衝撃的でした・・・
それはヘッドドレス事情を伺っていたときのこと。
“ヘッドドレスくらいしか予算抑えるところがないですからね・・・”
“しか”
結婚式は会場、衣装、美容、料理、・・・様々なことにお金が必要となるので、お二人で予算をかけるところ、抑えるところと決めていくのは当然のことです。
ただ、予算のことだけでなく、その一言にはあまりにヘッドドレスを軽視してしまっている感じがして、愕然としたのです。
私は10年以上、結婚式当日に新郎新婦様を美容室や会場で見てきて、ヘッドドレスはゲストの目、写真にも必ず入る存在で、花嫁さまの印象を大きく左右するものだなと強く感じました。
お顔のサイズに合わないボリューム感の花冠、
衣装の絹やレースの上質素材に対し、チープな素材、造花を使用したヘッドドレス、etc.
ヘッドドレス次第で全体の印象が大きく変わってしまったり、せっかく大切に選んだ衣装、こだわって決めたヘアスタイルも台無しにしてしまったりしかねないのです。
結婚式にゲストとしてお呼ばれしたとき、
常に視線を向けるのは、お二人の表情、“お顔”だと思います。
同時に、お二人を撮るお写真の多くは、お顔にピンを合わせた上半身ではないでしょうか?
衣装や会場イメージ、顔型、体型、肌色に合わせ、どんなお色目、どんなボリュームのヘッドドレスをお顔に飾るかで、ゲストの目にも、記念に残るお写真でも、お二人の印象はぐっと変わります。
また、教会でバージンロードを歩むとき、神前式での儀式中、演出で会場をまわるときなどは、360度どこからも視線があり、ヘッドドレスの存在は後ろ姿の印象も大きく変えます。
なかなか当日、会場に立つご自身の姿をイメージするのは難しいことかもしれません。
これまでも、お式の1,2ヶ月前のヘアメイク打ち合わせで初めて、“ヘッドドレス”をどうしようと意識しましたといったお声もよく伺ってきました。
ただ、衣装を大切に選ぶように、大切に選んだヘッドドレスでより輝いていただきたいなと心から思います。