ヘッドドレス作りを始めて以来、わたしはお客様のお話しを伺い、大切にしたい家族への想いや、理想の家庭像、お二人の思い出などを表現したヘッドドレスをデザインすることにこだわってきました。
そして、そのための“素材選び”もまた、大切にしてきました。
その中で、お客様の想いを受ければ受けるほど、最近より強く湧いてくる気持ち。
それは、素材にも職人さんのこだわり、想いが伝わるようなものを使用したい!!
さらに言えば、日本で伝統的に受け継がれている技術が込められたものを使用したい!!
ということ。
先日、ブログで本真珠についても書きましたが、(記事はこちら→http://vit-vib.com/WordPress/?p=1689)
真珠以外に、以前からぜひ取り入れられないかと気になっていたもの。
それはわたしが今住んでいる地元、三重県の伊賀市で受け継がれる、“伊賀組紐”。
先日ついに、伊賀組紐を 明治時代から代々作られいるという工房に直接お話しを伺いに行ってきました!!
伊賀組紐の歴史や特徴など、お話しを伺いながら、実際にどのように組まれているのか、体験もさせて頂きました。
これまでも、わたしが和装に合わせたヘッドドレスによく用いてる組紐。
ヨーロッパのアンティークのものから、日本製のポリエステルのものまで、幅広く素材として取り入れてきました。
最近では、組紐は機械で生産されたものが中心で、中国産のものも増えてきたとのこと。
そのため、伊賀組紐も需要の低下や後継者の問題などもあるとのことですが、絹の糸を伝統的な組台を使用し、手作業で繊細に組み上げられた、その美しさは格別だと感じました。
嬉しい出会いもあり、今後、お客様のイメージに合わせ、職人さんの手で作って頂いた、“唯一の組紐”をヘッドドレスのデザインに提案していけることになりそうです!!